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第15話 色鮮やかな甘い夜

last update publish date: 2026-05-20 16:10:00

「美味そう……」

つぶやくと同時に、僕の腹が鳴った。

「冷めないうちに食おうぜ」

待ちきれないとばかりに、竜希がうながす。

僕は何食わぬ顔でうなずいて、食卓についた。幸い、僕の腹の音は、彼には聞こえていなかったようだ。

二人分のミートソースパスタとコーンスープからは、美味しそうな湯気が立っている。

僕達はいただきますと言って、早速、食事に手をつけた。コーンスープのコクと甘味が、食べ応えのあるパスタにちょうどいい。

「うん、美味い。さすがだね。短時間で、二品も仕上げるんだから」

「サンキュー。でも、コーンスープは、市販のやつだよ。あの短時間で、パスタ作りつつ、ここまでなめらかにするのは、さすがに無理だって」

と、謙遜する竜希。

それでも、僕からしてみれば、すごい事には違いない。もし、同じ状況で僕が作ったら、二倍とはいかないまでも時間がかかると思う。

「ごめん、佳晴さん」

突然、竜希が頭を下げた。

「え?

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